たった1年しか作られなかったヴィンテージですが、製造時期によって多くの違いがあるようです。製造時期はボディの背中部分の刻印でおおよその判断ができ、初期タイプはケナーの社名が「(c)1972 G.M.F.G.T」、後期タイプは「(c)1972 GENERAL MILLS FUN GROUP.INC」と表記されています。 6行タイプと7行タイプにはおおまかな特徴はありますが、必ずしも全てがその特徴に一致するわけではありません。過渡期には前後のパーツを混ぜて使っていたのではないかと思います。例外があるという前提で、それぞれの特徴を紹介していきたいと思います。
6行タイプと7行タイプにはおおまかな特徴はありますが、必ずしも全てがその特徴に一致するわけではありません。過渡期には前後のパーツを混ぜて使っていたのではないかと思います。例外があるという前提で、それぞれの特徴を紹介していきたいと思います。
顔色とメイク
右の写真を較べてみると、顔色に違いがあるのが分かると思います。プラスチックの成型色に違いがあるようです。 6行タイプは血色の良い赤味のある肌色で、ほろ酔いしているよう。肌に赤味があるぶん相対的にメイクが薄めに見えます。7行タイプはより透明感のある白っぽい肌色で、反対にメイクが濃く鮮やかに見えます。顔色とメイクは、この他にも日焼けや、熱などによる劣化でも変化していきます。
↑左:6行、右:7行。顔色に違いがある
6行と7行の違いはアイホールの形にもあるようです。6行タイプのアイホールは一般的に「アーモンド」型と呼ばれており、横に長い楕円型のアイホールをしています。また、まぶたがやや落ち気味の子が多いため、ねむたそうなトロンとした印象を与えることがしばしばあります。 7行タイプの方は一般的に「おにぎり」型と呼ばれており、アイホール頂点が少しとがったゆるやかな三角形になっています。まぶたはぱっちりと開いていることが多く、活発な印象の子が多いです。 ただアイホールは個体差が大きく、6行、7行ではっきりと分けるのは難しいです。あくまでも傾向として考えてください。
↑左:6行の右目、右:7行の左目のアップ
足の太さまで較べるなんて、ちょっとブライスが可哀想でしょうか(笑)。ブライスの足は基本的にむっちり太めの足がほとんどですが、ときどき写真向かって左足のような、ほっそりスマートな足をした子がいます。比較的6行タイプの子に多いので初期の特徴のようです。足は付け替えて売られている場合の多いパーツですので、オリジナルの足の特徴をまとめておきましょう。 クリックは前に一回、後ろに3回 かかとがちょっと上がっていて足の裏は平らではない
↑左右で足の太さに違いがある
この他にもまぶたに違いが見つかりました(※1)。まぶたの表面の加工が、6行はつるつるなのに対し、7行はざらざらしています。我が家の他の子を調べたところ、7行の子は全員がざらざらまぶた、6行の子は4人中3人までがつるつる、一人がざらざらという結果でした。こんなところにも違いがあるなんて驚きです。ご自分のブライスのまぶたも確認してみてくださいね。 ※1)情報提供:まりえさん Thanks!!
まつげの長さは個体差が大きいのですが、6行の方がやや長い傾向があるようです。我が家のブライスを調べてみたところ、6行:4体平均8.375 mm、7行:5体平均7.9 mmという結果でした。長さにはだいたい6〜9ミリくらいの幅があり、ブライスの表情の違いは、こんなところでも決まってくるのかもしれません。 ※2)情報提供:RANさん Thanks!!
右の写真(※3)のブライスの腕は左右で長さに違いがあります。肩から手首までの長さを計ったところ、向かって左の腕の長さが6.5cm。短く見える、向かって右の腕の長さは6.3cmだそうです。(我が家のブライスたちも、腕の長さが全て6.5cmでしたので、これが平均的な長さと言えそうです。)2mmの違いというと、このボディのサイズだとかなり大きな差になります。劣化で縮んだか、ファクトリーエラーでしょうか6行、7行にはおそらく関係ないと思いますが、不思議な違いもあるんですね。もし、洋服の袖の長さが左右で揃わないな、と思われたら、一度腕の長さを計りくらべてみるといいかもしれません。 ちなみに、腕の長さ自体が同じでも、左右で腕の開き方が違う場合にも、(腕の付け根部分に個体差があるため、開きの角度に差がでます)左右の長さがアンバランスに感じる場合があるようですよ。 ※3)情報及び写真提供:saizさん Thanks!!
ちなみに、腕の長さ自体が同じでも、左右で腕の開き方が違う場合にも、(腕の付け根部分に個体差があるため、開きの角度に差がでます)左右の長さがアンバランスに感じる場合があるようですよ。
↑左右の腕の長さがアンバランス!